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【実践ワーク】チームで目標達成に向けた具体的な実行計画を策定するワークショップ

Tags: チームワークショップ, 目標達成, 実行計画, プロジェクト管理, アジャイル開発

チームで目標達成に向けた具体的な実行計画を策定するワークショップ

チームで高い目標を設定することは、成長や成果を追求する上で非常に重要です。しかし、目標が設定されただけでは、チームが一体となって行動し、実際に目標を達成することは困難な場合が多いでしょう。目標は単なる羅針盤であり、そこに到達するためには、具体的な行動計画、つまり「実行計画」が不可欠となります。

目標と実行計画の間には、しばしば見過ごされがちなギャップが存在します。このギャップを埋め、チーム全体が同じ方向を向き、何を、いつまでに、誰が担当するのかを明確にすることが、目標達成の鍵を握ります。

本記事では、チームで設定した目標(OKR、KPI、プロジェクト目標など)を、実行可能な具体的なステップに落とし込むためのワークショップ手法をご紹介します。このワークショップを通じて、チームの実行力を高め、目標達成の確度を向上させることを目指します。

なぜ実行計画策定ワークショップが必要か

目標設定後、実行計画の策定をチームで行うことには、以下のような多くのメリットがあります。

実行計画策定ワークショップの進め方

このワークショップは、通常90分〜120分程度の時間を確保して実施することをお勧めします。チームの規模や目標の複雑さによって時間を調整してください。対面でもオンラインでも実施可能ですが、オンラインの場合は共有ホワイトボードツール(Miro, Muralなど)の活用が有効です。

ステップ1: 目標の再確認と共通理解(15分)

まず、今回実行計画を策定する対象となる目標(KGI、KPI、OKRのOとKRなど)をチーム全員で再確認します。

ステップ2: 目標達成に必要な要素・マイルストーンのブレイクダウン(20分)

設定した目標を達成するために、どのような大きな要素や中間目標(マイルストーン)が必要になるかを洗い出します。これは、目標をより小さな、管理しやすい塊に分解する最初のステップです。

ステップ3: 具体的なタスクへの分解(30分)

ステップ2で洗い出した要素やマイルストーンを、さらに具体的な実行可能なタスクのレベルまで分解します。誰が、いつ、何をするかが見えるレベルまで詳細化します。これはWBS(Work Breakdown Structure)の考え方に近いアプローチです。

ステップ4: 各タスクの詳細設定(担当者、期限、依存関係)(30分)

分解された各タスクに対して、実行に必要な情報を設定します。

ステップ5: 計画のレビューと合意形成(10分)

策定した実行計画案全体をチーム全員でレビューし、最終的な合意を形成します。

ステップ6: 進捗管理と計画の見直し方法の確認(5分)

最後に、策定した計画をどのように実行し、進捗を管理していくかを確認します。計画は一度作って終わりではなく、状況に応じて柔軟に見直す必要があります。

ワークショップを成功させるためのポイント

まとめ

チームの目標達成は、単に高い目標を設定するだけでなく、それを具体的な実行計画に落とし込み、チーム一丸となって実行していくプロセスにかかっています。今回ご紹介したワークショップは、この「目標を具体的な行動へ変える」ための効果的なフレームワークを提供します。

このワークショップを定期的に実施することで、チームは常に目標達成に向けた最善の道筋を確認し、変化に迅速に対応できるようになります。ぜひあなたのチームでも試してみてください。計画を策定し、実行し、そして計画自体を改善していくサイクルを回すことが、チームの継続的な成長と成功に繋がるでしょう。