ブレスト&決定力向上塾

【実践ワーク】発想から具体的なアイデアへ導くチームアイデア創出ワークショップ

Tags: チームワークショップ, アイデア創出, ブレインストーミング, 発散と収束, 問題解決, ファシリテーション

はじめに:チームで創造的なアイデアを生み出す難しさ

プロダクト開発や組織改善において、新しいアイデアの発想は非常に重要です。しかし、チームでアイデアを出す際には、「一部のメンバーの声しか上がらない」「アイデアはたくさん出るが、どう活かせば良いか分からない」「抽象的な議論に終始してしまう」といった課題に直面することが少なくありません。

本記事では、これらの課題を克服し、チーム全体で創造的かつ具体的なアイデアを生み出すための実践的なワークショップ手法をご紹介します。発想(発散)だけでなく、それらのアイデアを整理し、具体的な行動に繋がる形にする(収束)プロセスに焦点を当てます。このワークショップを実践することで、チームのアイデア創出力と課題解決能力の向上を目指します。

ワークショップの目的と全体像

このワークショップの目的は、特定のテーマや課題に対して、チームメンバー全員がアイデアを自由に出し合い、その中から実行可能なアイデアを絞り込み、具体的なネクストアクションを明確にすることです。

ワークショップは大きく以下の3つのフェーズで構成されます。

  1. 発散フェーズ: テーマや課題に対して、量と多様性を重視してアイデアを可能な限り多く出す。
  2. 整理・収束フェーズ: 出されたアイデアを構造化し、類似するものをまとめ、優先順位付けを行う。
  3. 具体化・決定フェーズ: 絞り込まれたアイデアについて詳細を詰め、実行計画やネクストアクションを決定する。

それぞれのフェーズで、具体的なワークの手順と効果を最大化するためのポイントを解説します。

ワークショップの準備

効果的なワークショップのために、以下の準備を推奨します。

フェーズ1:発散 - アイデアを量産する

このフェーズでは、質を気にせず、とにかく多くのアイデアを出すことに集中します。批判は一切せず、自由な発想を歓迎する雰囲気を作ることが重要です。

ワーク1-1: 個人ブレインストーミング(サイレントブレンストーミング)

ワーク1-2: アイデアの共有と追加発想

フェーズ2:整理・収束 - アイデアを構造化し絞り込む

発散フェーズで集まった大量のアイデアを整理し、関連性の高いものをまとめ、議論や評価のために扱いやすい数に絞り込みます。

ワーク2-1: アイデアのグルーピング(アフィニティダイアグラムなど)

ワーク2-2: アイデアの評価と絞り込み

フェーズ3:具体化・決定 - 実行可能なアイデアへ

絞り込んだアイデアについて詳細を検討し、どのように実現するか、誰が何を行うかといった具体的な行動計画を立てます。

ワーク3-1: 選択したアイデアの深掘り

ワーク3-2: ネクストアクションの決定

ワークショップ成功のためのポイント

まとめ

チームでのアイデア創出は、単に多くの意見を集めることだけではなく、それらを整理し、具体的な行動に繋げるプロセス全体を指します。今回ご紹介した発散・整理・収束・具体化のワークショップを通じて、チームはより建設的に、そして創造的に問題解決に取り組むことができるようになります。

ぜひ、この記事を参考に、貴チームでアイデア創出ワークショップを実践してみてください。最初から完璧を目指さず、まずは試してみることが重要です。実践を重ねることで、チームに最適な進め方が見つかるはずです。